1964年にアカデミー湾に設立されたダーウィン研究所は、諸島内の貴重な固有種の保護及び繁殖に努めており、世界各国の研究者が訪れている。研究所内では、各島々のゾウガメを観察できる。土産物店も年々増え、諸島内では、最も栄えている。それだけにゴミ問題や家畜の野生化等の新たな問題も起きている。
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ガラパゴスゾウガメ(ドーム型)
( Giant Tortoise )
ドーム型の甲羅をもつガラパゴスゾウガメは、島が大きく植生の豊かな所に住み一般に体が大きい。写真はイザベラ島のゾウガメ。
ガラパゴスゾウガメ
( Giant Tortoise )
1か月以上、水や食料がなくても生きていけるため、16世紀以来ガラパゴス諸島を訪れた海賊や捕鯨船には、長い航海の間の食料として大量に捕獲され、生きたまま船に積まれた。また19世紀以降の入植者たちは肉と油をとるために、今世紀中頃まで捕殺を続けた。甲羅の形が異なる15亜種に分類されるが、4亜種は乱獲と移入動物による被害などによってすでに絶滅。生存数は全亜種をあわせて15,000頭以下。
ガラパゴスゾウガメ
( Giant Tortoise )
スペイン語で[Galapago]はリクガメを意味する。インド洋のアルダブラゾウガメとならぶ世界最大のリクガメである。
ガラパゴスゾウガメ(鞍型)
( Giant Tortoise )
甲羅の前部がめくれあがった鞍型の甲羅をもつガラパゴスゾウガメは、島が小さく植生の貧弱な所に住み、ウチワサボテンの実や肉茎を食べる。これは高いところにある植物に届くためだけでなく、首をより高くもちあげることで威嚇の効果がある。
ロンサム・ジョージ(ピンタ島最後の1匹)
( Lonesome George )
絶滅したと思われたピンタ島において、1972年に1頭の雄が発見された。ダーウィン研究所で種の近いイザベラ島のゾウガメとの繁殖計画を試みたが失敗。彼の死によってまた絶滅リストに1亜種が加えられることになる。推定年齢は70〜80歳。
(2008年8月追記:)2008年7月23日、ロンサム・ジョージとつがいの雌のゾウガメが産卵したとの報道あり=共同通信。
(2012年6月追記:)2012年6月24日、死亡。死因は不明。推定年齢100歳くらいとのこと。
ウチワサボテン属(高木性)
( Prickly Pear Cactus )
ウチワサボテンの巨木。大きいものでは幹の部分の直径が1.2mをこえる。英語名の「棘だらけの西洋なし」は、この実が西洋なしに似ていることから。
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