スイスの鉄道時刻表活用法


  スイスの鉄道時刻表は、最近ではインターネットで調べる事が出来、大変便利です。

写真は、1983年に初めてスイスに行った時に大活躍した、
1983年発行の時刻表です。
当時のスイス政府観光局で、1,000円で購入しました。

現地での日程が
不確定の場合
 現地での日程が不確定な場合は、行動範囲の時刻表を印刷して行くのが良いと思います。

時刻表は、こちらのサイトからpdfで取り出すことができます。

検索窓に路線番号を入力して検索しますが、路線番号は同じサイト内にある駅名のアルファベット別検索(List of localities)か、路線図で路線番号を調べて入力します。大きな駅だと複数の路線が走っているので、路線図で見た方が早いです。  路線図のリンクはこちら(リンク切れ)(pdf:2.22MB)。
※鉄道路線図がリンク切れの場合はこちら
駅名が正確にわかっている場合は、直接駅名を検索窓に投入した方が早いです。

実際に、グリンデルワルト〜ユングフラウヨッホへの電車の時刻表を例に調べてみます。

(1)上述の路線図で路線番号を調べると、グリンデルワルト〜ユングフラウヨッホは、
311/312と2つ記述されていますが、良く見ると311はウェンゲン方面からの裏廻りルート、
グリンデルワルトからの路線は312とわかります。

(2)検索窓に312を投入してサーチボタンを押すと、バス路線を含めた312の文字を含む路線がいくつか表示されます。
目的の 312 Interlaken-Grindelwald-Kleine Scheidegg-Jungfraujoch をクリックします。

pdf版の時刻表は、1つの路線番号で上りと下りの両方が記載されています。登山電車やロープウェイの場合は、シーズン毎に分かれて記載されている場合もあります。

バスの時刻表も用意されています。同じようにバス路線用の地図(リンク切れ(pdf:2.73MB)があります。
同じ検索窓から検索できます。

※ 2012年からバス路線図の表示がエリアのみになってしまったので、こちらの地図で直接路線番号が調べられます。

ケーブルカーやロープウェイは、路線図がないので上記サイトの左目次のList of localitiesから
検索します。正確な駅名がわかっていれば、検索窓からも検索できます。
たとえば、フィルストのロープウェイの終了時間を調べたい場合は、出発点がGrindelwaldですから、アルファベットのGを選び、Grindelwaldを探してクリックすると、その中に 2440 Grindelwald - First がありますので、そこが時刻表へのリンクになります。上りと下りが一緒のページなので、この場合は、検索窓でFirstで検索した方が路線が1本しかないので、早いですが・・。
ロープウェイなので、季節毎の始発と最終の時間が記載されています。なお、時刻表に3 Sektionenとあるのは、途中に乗降可能な中間駅が2つあり、3本のロープウェイに分かれていることを示しています。
日程がほぼ
確定している場合
 現地での日程が確定している場合は、乗車する電車の時刻表を持って行きます。
スイス国鉄のホームページで、日付や時間、乗車駅と目的駅、経由駅等を入力して検索します。乗換え駅のプラットフォームの番線等も記載されており、大変使い勝手が良いです。

電車を選択して左の+ボタンをクリックすると、乗換区間毎の詳細表示になり、さらに 「Show intermediate stops」ボタンで、途中の停車駅の時刻もすべて表示されます。
「Map」ボタンをクリックすると、地図も表示されますし、「Ecocalculator」では、自動車を使った場合とのCo2排出量との比較も出てきます。
「Occupancy」の1等と2等の混雑具合の表示は、あてにならないのであくまで参考程度と考えて下さい。

「Fare/Buy」ボタンをクリックして、1等、2等、片道、往復のラジオボタンを選択すると半額チケットの料金が掲載されます。Half-Fare Travercardのチェックボタンのチェックを外すと正規料金が表示されます。
パーソナル
タイムテーブル
の作成
上記の検索結果で、最初に表示された5本の電車(詳細表示でない方)の右下に、
「Timetable Booklet」というリンクがあります。これをクリックして、表示させる時間の範囲を
指定してあげると、自分専用の時刻表がpdfその他の指定形式で作成されます。
帰りの時間帯も指定すれば、往復の時刻表が完成します。
これは、大変便利な機能ですので、ぜひご利用下さい。

実際に作ってみたグリンデルワルトからトリュンメルバッハの滝へ行くパーソナルタイムテーブルです。
一番最初の、グリンデルワルト8:19発の電車で時刻表の見方を説明しますと、
@8:19グリンデルワルト駅発 RはRail(鉄道)の略
A8:41ツヴァイリッチュネン駅着
B8:46ツヴァイリッチュネン駅発(乗換時間5分)
C8:55ラウターブルンネン駅着
D8:55ラウターブルンネン駅発(徒歩)
E8:57ラウターブルンネン駅バス停着(駅の斜め前なので2分)
F9:05ラウターブルンネン駅バス停発 バス9番
G9:12トリュンメルバッハの滝バス停着(バスに7分乗車)
トータル53分間かかるということです。
また、一番右にnot everyday01(毎日運行ではない)とありますので、欄外の01の注意欄を
見ますと、運行期間が6月16日〜10月24日の期間のみということがわかると思います。
この時刻表を良く見ると、次の電車で行っても、到着時刻がかわらない、要するに途中の乗り換え時間が長いテーブルが容易に発見でき、大変効率的なスケジュールが組めます。